介護医療
1.診察およびカウンセリング(受診いただくにあたって)
まず、現在の状態を把握するため簡単な問診(聞き取り)と診察(往診可)をさせていただきます。
その結果を踏まえ、今後どのような治療が必要になってくるか、また介護していく上でどのようなお手伝いができるかを飼主様に説明し、一緒に今後の治療方針と介護計画をご相談の上、決定していきます。
カウンセリングの際には、どのような些細なことでも気になることは遠慮なくお話ください。
カウンセリングでの確認事項
- 動物の健康状態・既往症・治療歴、生活の状態、飼主さまの状況・お悩みなど
- 動物の状態に応じた治療方針・ケア方針
2.一般診療
介護を必要とする高齢動物は、原因となる疾病以外にも心臓や腎臓、肝臓および関節などいろいろな病気をあわせ持っていることが多くあります。
まず、それらの疾病の状態を診察し、どのような治療が今後の生活において望ましいかを飼主様と相談しながら治療方針を決定していきます。
認知症の治療
犬の認知症・痴呆に有効な治療薬というもの残念ながら現在ではまだ存在しません。
しかしながら、近年、ヒトの認知症で用いられるドネペジル塩酸塩投与により、犬の認知障害が改善したとの報告があります。
夜鳴きや徘徊などの随伴症状に対して
抗精神病薬、抗不安薬、鎮静剤、麻酔薬を使用されることがあります。
サプリメントなどについて
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などは認知症やそれらの随伴症状に対する効果が示唆されています。
併発疾患の治療
それぞれの併発疾患に対する対症療法を中心に行っていきます。
具体的には心臓、腎臓、肝臓などの疾患ではお薬を使った内科的治療が中心になります。
関節を含む後肢の衰えに対しては、消炎鎮痛剤やサプリメントの服用の他、器具を使用したリハビリやマッサージなどで機能改善を図ります。
3.訪問介護
獣医師がご家庭を訪問し、事前のカウンセリングで決めた計画に従って、治療および介護のお手伝いを行います。
主な訪問介護サービスの内容(例)
- 健康状態のチェック(診察)
- 飼育環境のアドバイス
- 体位変換や床ずれ対応
- 食事や飲水の介助や相談
- 排泄の介助や相談
4.デイケア
介護が必要な高齢動物については、時間単位で病院でお預かりし、事前のカウンセリングで決めた計画に従って、リハビリ・マッサージなどの理学療法や必要な介護を行います。
主なデイケアの内容(例)
- 健康状態のチェック(診察)
- ストレッチ・マッサージなど理学療法
- 食事や飲水の介助
- 排泄の介助
デイケア時のお預かり料金
動物種 | 体重 | 1時間あたり |
---|---|---|
小型犬 | ~10kg | 600円 |
中型犬 | ~20kg | 700円 |
大型犬 | 45kgまで可 | 800円 |
猫 | 全種類 | 500円 |
*税抜き
*治療・介護内容により、別途、料金が必要となります。